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 新しい年を迎えて「今月のすぺーすくじら」は鶴紋様のきものを展示しております。鶴は長寿で縁起の良い模様として婚礼衣装には亀とともに描かれてきました。また鶴が大空に向かって飛翔する姿は優雅でめでたく、着物や帯、襦袢に多様な技法の鶴を見つけることができて興味深く感じています。

 

新春 鶴模様のきもの展

2022年1月15日よりネットギャラリーにて公開中

GALLERY 

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 鶴模様の技法

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​絹糸で牡丹の花に舞鶴が織り込まれた丸帯、江戸から大正時代に使われていた引き抜き帯で百年以上前の格の高い帯

​飛翔する鶴の群れが金銀糸のグラデーションで織込まれた気品のある袋帯、西陣川島織物の作品

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​絹羽二重地に飛翔する群鶴が描かれた大胆な丸帯、これも
引き抜き帯で大正時代まで遡るものと思われます

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鶴と松の吉祥文の取り合わせ、こちらも引き抜きの丸帯、 限られた色糸で立体的に表現された鶴が見事です

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​絹綸子地に丸紋に鶴と亀と松が絞り染めされた振袖用の長襦袢、婚礼用の長襦袢は赤く染色されたものが多い

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​鶴の綸子地に伸びやかに舞う鶴が精緻に刺繍された婚礼衣装、組の打掛にも見事な鶴が熟練の技で手間隙かけて刺繍されています

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​絹地に多色型染で鶴が描かれた振袖用の襦袢袖からの裂、こちらも元は晴れ着用の長襦袢で鮮やかな赤で染色されたもの

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​鶴と亀が型染された藍染裂、このような意匠の木綿生地は婚礼用の布団として使われていたものが多い

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​縮緬地に群生の舞鶴が友禅染で描かれた五つ紋の振袖、白と黒の一対一組で誂えた格の高い明治時代のものです

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​清朝官使の制服の胸と背中につけられた階級を表す補子(ブーズー)、文官は鳥類、武官は獣類の文様によって一品から九品までの階級を表わした。鶴の文様は一品文官のもの

 

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