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川越唐人揃いの衣装展

毎年11月に開催された「川越唐人揃い」パレードは昨年をもって惜しまれつつ最終回となりました。朝鮮通信使を先頭に国際色豊かな衣装行列の記憶を懐かしく辿りつつ「今月のすぺーすくじら」はコリアの衣装やゆかりの品物を展示しています。ご高覧いただけると幸いです

 2023年11月10日よりネットギャラリーにて公開 

GALLERY 

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「川越 すぺーすくじら」の民族衣装コレクションの多くは日本国内で手に入れたものですが、縁あって私の家にやってきたもの中には貧困や長引く紛争のために現地を離れ日本へ運ばれたものも少なくありませんでした。中には親から子へ子から孫へと受け継がれた貴重な伝統衣装が含まれ、今では現地で着用されることも、実物資料としても残っていないような状況があることを知りました。これらの民族の歴史と文化を語り継ぐ衣装を多くの方にご覧いただき、できれば実際に手に触れていただきたいと願っていました。多文化共生、友好親善をテーマにした「川越唐人揃い」はそのような願いを叶えてくれる良い機会でしたので2007年の第3回から2018年までの12年間で延べ500人を超える方々に衣装を提供してパレードに参加してまいりました。また2013年には釜山朝鮮通信使祭りに招待され、わずか数日間でしたが釜山の方々との交流体験からその後の「川越唐人揃い」での使命とパワーを授かりました。とりわけ釜山で観た子供朝鮮通信使たちの姿を川越でも再現させたくて暑い夏から衣装をつくりはじめ当日に何とか間に合わせることができました。子供たちがパレードしている姿に感激したことを思い出します。

 川越の蔵の街並みは世界のどの地域の民族衣装も違和感なく溶け込み、衣装を輝かせてくれます。太陽光の下でみる衣装は本来の鮮やかな色をはなち魅力的でした。そしてパレードに集う笑顔の人々が地球家族のように感じられる豊かな時間でした。最後になりましたがこのイベントの運営にご苦労された実行委員会の皆様には大変御世話になりました。「川越唐人揃い」に参加できて幸せでした。

川越唐人揃いの記録​

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パレード参加も4回目「数は力だ」とばかり55着の衣装を提供して川越蔵の通りが国際通りとなりました。(2010年11月14日第6回川越唐人揃い) 

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夏に東欧を訪れて、民族舞踊を観たり現地の本格的な民族衣装を購入できました。また苗族の百鳥衣などミュージアムピースの稀少な衣装を提供することができました。(2013年11月10日第9回川越唐人揃い)​

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​世界各地の衣装を提供できた年でしたが、とりわけアンデスのピトマルカ村の衣装は毎年人気殺到でした。明るい日光の下で一層鮮やかでした。慶応大学ラテン音楽研究会のメンバーが合流してくれて賑やかなパレードとなりました。(2015年11月15日第11回川越唐人揃い) 

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中国少数民族の衣装を大学祭に貸し出したご縁から武蔵野大学の留学生が参加してくれて賑やかな国際交流パレードとなりました。(2017年11月12日第13回川越唐人揃い)​

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インドネシアを中心に木綿の衣装を提供しました。加えて「遥かなる木綿の道」をテーマに街角ファッションショーを企画するまでに熱中した日々でした。(2011年11月13日第7回川越唐人揃い) ​

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​コリア、ブータンを中心にアジアの衣装を数多く提供できました。ヤクランド(ブータンゆっくり勉強会)の協力を得て着付けがより本格的なりました。(2014年11月9日第10回川越唐人揃い) 

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​前年に友情ウォーク(21世紀の朝鮮通信使)で釜山を歩いたことから交流の大切さを知り、身近な東南アジアの民族衣装を中心に提供しました。シックなもの、奇抜なものを若い人たちが現地着装写真をお手本に着こなしてくれました。(2016年11月13日第12回川越唐人揃い) 

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朝鮮通信使韓日合同資料がユネスコ世界記憶遺産に登録された年でした。インド、チベットの衣装を中心に提供しました。インドの瘤牛も参列させることができて念願が叶いました。(2018年11月11日第14回川越唐人揃い)

 

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