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メコン流域を訪ねてⅢ 少数民族の手仕事展

今月のすぺーすくじら」は一年ぶりにメコン川流域の染織品を訪ねます。シリーズ第三回は東北タイを中心に少数民族の「手仕事」に注目して企画しました。2021年9月1日よりネットギャラリーにて公開いたします

GALLERY 

 

 

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    この地域の衣装展は10年ぶりですが川越唐人揃いでは毎年、多数の方に衣装を提供してパレードしました。2011年にはさらに民族衣装ショーもぶっつけ本番で上演して沢山の拍手をいただいたことを思い出しています。以下は当日のシナリオの抜粋です。

    藍染め木綿の懐かしさは遥か昔の記憶と重なるからでしょうか。木綿のルーツをたどると絹の道とは異なる木綿の道が、世界の広範な地域へと結びつけられていきます。

    中国西南地方と国境を接するタイ・ラオス・ベトナム・ミャンマーのインドシナ北部には多数の少数民族が暮らしていて、その数は50以上にのぼると言われます。

 「モン族」は漢民族の支配を逃れ、インドシナの山岳地帯へと移り住んできた人々で刺繍の名手です。デザインは村々で異なり、お祭りの際にはその美しさを競い合います。「リス族」は華やかな色彩の衣装と色糸を垂らした大きな頭飾りが印象的です。狩猟民族の「ラフ族」は黒色を好み、機能的でシックな衣装を作りあげます。「ヤオ族」のクロスステッチは他民族が真似をすることができないほど高度です。「カレン族」は絣織りの腰布を巻き、沢山の数珠玉(ジュズダマ)を飾った結婚衣裳を着ます。「アカ族」の銀飾りのついたヘッドドレスは悪霊を防ぐと信じられ、寝るときも頭からはずしません。

    一見、奇抜とも思える頭飾りや派手すぎる装飾は他民族と自分たちを区別するために工夫をこらしてきたためです。自作の木綿を使ってつくられた衣装はどれも平安や豊穣への祈りを込めて丁寧に仕立てられています。民族衣装ショー「遥かなる木綿の道」より

  

部族の手仕事

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 スゴウカレン族既婚女性の貫頭衣、数珠玉と刺繍 

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花モン族女性用スカート裾部分
 

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赤ザオ族女性用上着の背面装飾部分

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​ロイ・ミーアカ族の上着の背面アップリケの装飾部分

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​ポーカレン族の娘たちの丈の長い貫頭衣裾部分の装飾

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​黒モン族ジャケットの袖の装飾

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ヤオ族(自称ミエン)パンツを埋め尽くす装飾部分

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​白ザオ族の腹掛けの裾部分の装飾

 

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